日本ラグビーフットボール協会が発表した本年度の主な
ルール改正 および、平成8年9月より導入された「シン・
ビン制度(一時的退出)」 について解説します。

本年度の主なルール改正

第3条「プレヤーの人数および交替」第21条「ラック」第22条「モール」
第4条「プレヤーの服装」第23条「タッチおよびラインアウト」
第15条「ドロップアウト」第26条「不正なプレー」
第16条「フェアーキャッチ」第27条「ペナルティキック」
第20条「スクラム」第28条「フリーキック」

シン・ビン制度の導入について


ルール改正  (  )内は改正理由

第3条「プレヤーの人数および交替」

プレヤーおよび交替選手の中に、フロントローとして訓練され、かつ経験ある選手を少なくとも合計5名含むこと。
(スクラムでの安全性)
リザーブの選手6名のうち、フロントローについては2名まで、その他のプレヤーについては3名まで、ボールがデッドになった時に入れ替わることが出来る。但し、いったん入れ替わったプレヤーは、その後負傷したプレヤーの交替としてその試合に再び加わることは出来ない。
(戦術的交替の容認)

第4条「プレヤーの服装」

着用可となったもの――――すねあて(鋭い形状ではないもの)
                 指先を切った手袋(ミット状)
着用不可のもの―――――指先まで覆う手袋(グローブ状)

第15条「ドロップアウト」

キッカー側はキックをする時にボールの後方にいなければならない。キッカーの前方にいるプレヤーはキックがすばやく行われたために後退しきれなくても罰せられないが、(以前は罰せられた)、味方の行為によってオンサイドになるまでは後退を続けること。
(ドロップアウトからの敏速な攻撃の奨励)
攻撃側のチームがタッチインゴールまたはデッドボールライン上、またはそれを越えてボールを蹴り込むことによりボールがデッドになった場合、防御側はドロップアウトかキックの地点でのスクラムを選択できる。
(意図のないキックの防止)

第16条「フェアーキャッチ」

空中でのフェアーキャッチを認める。キックオフのボールをフェアーキャッチすることはできない。
(前項は危険防止。後項はスピードアップのため)

第20条「スクラム」
  [試験的実施]

スクラムの人数を双方8名とし、スクラムが終了するまではバインドをはずしてはならない。(従来は最低人数5名)ただし、何らかの理由でフォワードプレヤーに欠員がでた場合にはこの限りではない。
(スクラムでの安全性)

第21条「ラック」第22条「モール」

ラック、モールからのスクラムハーフのダミーパスの禁止。
(スクラムでのルールとの整合性)

第23条「タッチおよびラインアウト」

ジャンパーをサポートする場合、短パンツの上端部より下をサポートしてはならない。サポートする手の位置はウエスト部分とする。(P.K.)
(危険防止)
ボールに向かって跳び上がるプレヤーは両手を頭上に上げている限り、内側・外側どちらの手を使ってボールをプレーしてもよい。
(簡素化)

第26条「不正なプレー」

(これまで19歳未満特別ルールで禁止していた)「フライング・ウエッジ」「キャバルリー・チャージ」を本則でも禁止。
(危険防止)

第27条「ペナルティキック」

ペナルティキックが与えられ、早い仕かけでプレーが行われた時、防御側プレヤーはキックの地点より10M後方へ退くか又は戻り続けなければならない。防御側の10M後方にいた味方のプレヤーが自分より前方に走り出ればプレーに参加することは出来る。
(クイック・ペナルティによる攻撃側の優位をある程度制限)

第28条「フリーキック」

前項と同様の解釈


シン・ビン制度の導入について

 日本ラグビーフットボール協会は平成8年9月より、退場に準じる処置として「シンビン制度(一時的退出)」の導入を決定しました。

 国内特別ルール
  「一時的退出」(Sin Bin : Sin=違反、罪悪 Bin=置場、物を入れる大箱)

(a)不行跡、危険なプレー、不正なプレー、或いは反則を繰り返す等の違反を行ったプレヤーは、退場させられるか、フィールドオブプレーから一定時間退出させられるか、或いは反則を繰り返せば退場させられる旨を警告されるかのいずれかとなる。一時的退場の警告を受けた後の類似の反則に対しては、そのプレヤーを退場させなければならない。
(b)一時的退出となったプレヤーは、相手側デッドボールラインの後方にいなければならず、レフリーが許可するまではフィールドオブプレーに入ってはならない。
 注:着衣を着たり身体を動かしても良いが、決められた位置から動いたり、コーチと接触したりしてはならない。
(注)(1) 一時的退出は退場の代わりとなるものではない。退場させるのが正当である反則が起きた場合は、そのプレヤーを退場させなければならない。一時的退出の時間は10分とし、ハーフタイムの時間も含まれる。ノーサイドになれば自動的に終了する。
(2)レフリーはシンビンを適用したプレヤーの氏名を協会に報告しなければならない。
(3)同一シーズンの公式試合においてシンビンを3回科せられたプレヤーは「退場を命じられたプレヤーの処置」を適用される