遠征日誌No.6(6月17・18日) HO滝沢(リコー)・WTB山口大介(NTT東日本)
HO滝沢(リコー)
6月17日
今日も眠たい目をこすりながら、6時45分の散歩から1日が始まっ
た。決まって朝食はパンである。朝のメニューにも飽きてきた。
午前の練習はグリッドから始まり、1対1のタックル練習。タックル
時には低く下から相手を持ち上げるように入り、「ヒット」「ホールド」
「ドライブ」「フック」を意識するということを学んだ。その後、スク
ラム、ラインアウトといったセットプレーからのディフェンスを確認し、
最後にタックル練習を2種類行った。
チームの決め事として、ポイントに一番近い人間が「ポスト」とコール
し、ディフェンスで前に出るときに「アタック」とコールすることを決め
た。
午後はグリッドで身体をほぐし、4人でのハンズパスの練習をした。
この練習で意識することは、SOはなるべく早くボールを放し、相手の
インサイドに入りながらパスをするということである。
この後は、午後の練習のメインである100mコンタクトである。今回
は、100mコンタクトと100mタックルを交互に5セット?(あまり
にもきつくて、どのくらいやったか良く憶えていない)ぐらいした。
きつくなってくると「ポスト」「アタック」などの声が出てこなくなるの
で、辛いときにこそ的確な声や指示、強いコンタクトができるということ
が重要だと思った。
夜のFWミーティングでは司会をやることになった。このミーティング
では、ラインアウト、スクラムといったセットからのオプションを話しあ
った。人前で話すのが苦手な自分にとっては、司会という役柄はとても勉
強になった。
最後に、この関東代表でのオーストラリア遠征を通じて、スキル・メン
タルともに成長することができればと思っています。
WTB山口大介(NTT東日本)
6月18日
Sydney Academy of Sportでの最後の練習日。
昨日までのハードな練習で身体の疲れもピークに達し、朝の散歩も皆あ
まり元気がない。
今日の練習については前日から選手間でも噂が飛び交い、練習中にピ
ーター(フィットネスコーチ)等の通訳も兼務する「黒須による練習内
容の情報」にも疑念を持つ選手も出始めた。
朝食も終わり9時から練習スタート。午前中の練習は、アップをして
からFW,BKに分かれ、FWはスクラム練習、BKはサインプレーの
確認後、パススキルなどベーシックな練習を行った。こちらに来てから
のアップでのハンドリング練習やBKのベーシックスキルの練習は初体
験のものが多く、チームに持ってかえらなければと思う。
ユニット練習の後は、FW、BK合わせて3次攻撃までのアタックパ
ターンを確認し、午前中は終了した。その後は、恒例であるプールでの
リカバリー練習を30分行った。こちらに来てからクールダウンの重要
性を実感している。周りの選手もアイシングを欠かさないし、自分自身
の意識の低さを痛感した。
昼食後の練習は3時から始まった。アップの後、連日行われているラ
ック&モールの練習を行った。この練習は特にハードで、途中にランニ
ングフィットネスなどが一緒になると、とにかくキツイ・・・・・・。
モール&ラックでは、DFのポストプレーヤーによる「ポスト」の
コールと、DFに出る際の「アタック」のコールを意識するようにとの
指導を受けた。代表チームでは選手間の連携不足は否めないし、基本的
ではあるが、こういったコミュニケーションこそが最も重要な事なのだ
と思う。
午後の練習もハードだったが、何とか乗り切ることができた。今日を
含めた3日間で、ハードな練習も終わりとのこと。練習後は、疲れとと
もに充実感を覚えた。
最後の夕食では、元ワラビーズの監督のボブ・ドワイヤー氏による講
話が1時間ほど行われた。勝利という結果を求めるには、その為の準備、
プロセスが重要であるということを強調されていた。
遠征も6日間が終わった。個人的には、自分のコンタクトがこちらで
どれだけ通用するかを試してみたい。特にディフェンスで激しいプレー
が出来ればと思う。