遠征日誌No.12(6月24日) SO 中瀬(東京ガス)・PR 山賀(セコム)

SO 中瀬(東京ガス)

 本日の遠征日誌は、今遠征メンバー最年長の私、中瀬が担当します。

 昨夜のクルージングとは皆が気持ちをしっかり切り換ええられ、午前
中のトレーニングに入ることができた。今日はこの遠征での目玉のひと
つである前オーストラリア代表ワラビーズ監督のロッド・マックイーン
氏のトレーニングセッションである。オ−ストラリアのラグビーを理想
とする私にとっては、夢のような時間でした。(2ショット写真もしっ
かり撮りました)

 練習のはじめに第1戦のビデオをチェックした上でのコメントとして、
第1に「皆、スキルとスピードは素晴らしいものを持っている。しかし、
ボールを雑に扱いすぎだ。一番大事なのはボールであり、もっと大切に
扱わなければならない」とのこと。確かに第1戦ではハンドリングミス
が非常に多く、何度もトライチャンスを逃しただけに皆納得した様子。

 次に「サポートをもっと早くすること、ボールキャリアを孤立させな
いこと」そして自分にとって一番勉強になったことは「ひとつのプレー
の中でも、常にいくつかのオプションをもってアタックすること」です。
SOにとって非常に大事なことなので、改めて肝に命じようと思います。

 試合全体だけでなく私個人のプレーも見て頂いており、いろいろコメ
ントをして頂いた。アタックディフェンスの練習では、第2戦との関係
で1日ディフェンスしかしていなかったのが残念でしたが最高の1日と
なりました。

 遠征も半分を過ぎて、チームとしても非常にまとまりをみせてきてい
ると思います。今回の遠征は本当に若い選手が多いので、勉強になるこ
とが沢山あるのではにでしょうか。私も、コーチングは勿論、若い選手
から学ぶことが非常に多く、本当に充実した遠征となっています。

 残された時間でもっとラグビーを勉強し、残りの試合を全力で戦い、
パワーアップして帰国しようと思います。

 それでは山賀くん、次よろしく。



PR 山賀(セコム)

 本日は、ロッド・マックイーン氏のレクチャーがあったため、この
遠征日誌はダブルになりました。中瀬さん、そしてラグビーマニアの
山賀がお送りします。

 前日の船上ディナーで盛り上がってしまい(菊池さんのイッキコー
ルにのってしまった)記憶がなくなり、ぐっすり眠って本日の練習に
参加しました。

 本日は午前午後の2部練習で、すべてロッド・マックイーン氏によ
るコーチングとなりました。マックイーン氏は、常に「ボールを大事
にしろ!!!」と言っておられまして、我々がノックオンをすると、
「ボールを大事に!!」「ボールを尊敬しろ!!」と言っておられま
した。

 昔、少年時代にサッカーアニメ「キャプテン翼」で、翼くんが「ボ
ールは友達」と言っていたのを覚えていたが、「ボールを尊敬」とい
う言葉は心に残る言葉です。ワラビーズの監督を務めていた方がそこ
まで言うのですから、たとえアップのタッチフットだとしても、ノッ
クオンは決してしてはいけないと再認識しました。

 練習後のディスカッションで、「チームはコーチングで変化する」
とも言われていました。「もし日本の監督になったら、日本をワール
ドカップのベスト4にいかせる事は可能か?」の質問にも「YES!
例えば、サッカーで韓国にはスター選手がいないが、チーム力で勝っ
ているだろう」と答えておりました。

 そこで私は思いました。もしマックイーン氏がセコムのヘッドコー
チになったら、東日本リーグ優勝、いや日本一もすぐそこにあるので
はないかと!!あとでセコムのマネージャーに相談してみます。

 しかし、ロッド・マックイーン氏は凄い人でした。実は、私は日本
人ラグビープレーヤーマニアで外国人はまるっきり疎かったんですが、
部屋のテレビでCMに出てるマックイーン氏の姿を見て、日本でいう
とトルシエ、いや長島監督のような人なんだと実感しました。そんな
方にレクチャーされてとても勉強になり、またたいへん嬉しく思いま
した。

 夕食後、マックイーン氏に影響され、同部屋の明義とウエイトに行
きました。今日は、ハートも筋肉もパンパンでよく眠れそうです。
では、おやすみなさい。