東日本クラブ選手権大会は、発足以来14年が経ち、その間クラブチームの全国大会の発足、日本選手権大会への参入など、クラブラグビーシーンは劇的に変化してきました。そこで、クラブラグビーの益々の繁栄、強化、普及を計るため、東日本クラブ選手権大会を2004年度より次の通り再編します。
1.大会をリーグ戦の部と、トーナメント戦の部に分ける。
2.リーグ戦の部は、<東日本トップクラブリーグ>として、前年度大会ベスト6チームで構成する。
3.トーナメント戦の部は、17都道県各1枠で実施する。
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リーグ戦の部はクラブ・トップチームとしての理念を高く掲げ、出場資格のハードルをクリアーできたクラブで構成します。リーグを構成する6チームを決めるため、前年度5〜8位(暫定順位)のチームによる「チェレンジマッチ」を2004年春季に実施しました。その結果、曼荼羅、北海道バーバリアンズ、タマリバ、三鷹オールカマーズ、ピッグノーズ、三洋クラブの6チームが決定しました。
開幕戦を次の通り行います。クラブラグビーの最高峰の試合に、どうか熱い支援をお送りください。観戦をお待ちしております。
東日本トップクラブリーグ開幕戦(Aブロック)
曼荼羅<対>タマリバ
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9月4日(土)、三ツ沢球技場(16:00キックオフ)
=ナイトゲーム=
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* 第2試合は、ブルーシャークス<対>セコム(18:00キックオフ)
<東日本社会人・イーストテン>
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東日本トップクラブリーグ開幕戦(Bブロック)
北海道バーバリアンズ<対>三鷹オールカマーズ
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9月26日(日)、札幌月寒ラグビー場(15:00キックオフ)
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* 第1試合は、東芝府中<対>トヨタ自動車(13:00キックオフ)
<ジャパンラグビー・トップリーグ>
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東日本トップクラブリーグの発足
<クラブトップリーグの理念>
「クラブチームは地域に根ざして・・」と言われるが、果たしてどれだけのクラブが地域に根ざしているのだろうか?
同好会やサークルではなく、真の意味で「クラブ」になるためには、クラブがそれ相応の努力をし、社会的な義務を果たし、地域のラグビー活動の拠点になることが必要である。そのための「トップクラブリーグ」であり、単に強さを求めるだけなら社会人チームにはかなわない。二番煎じではなく、クラブでしか出来ないことをやってこそ「クラブトップリーグ」なのである。
<規律を保って・楽しく・安全に>が、トップクラブリーグの理念であり、以下の具体的施策を具現化し、実行して行く使命をトップクラブは背負っている。全国のクラブチームの模範となり、目標とされるクラブ作りを目指す。
<クラブトップリーグの条件>
クラブトップリーグを構成するチームは、実力(競技力)、運営力、組織力、地域への貢献度などの諸点で「トップクラブ」と自他共に許すクラブでなければならない。その前提として、クラブの財政基盤をしっかりと確立した上でリーグ戦へ参加することは言うまでもない。トップクラブは、そのプライドにかけて、以下の事項の実現に全力を尽くす。
1.単一チームではなく、複数のチームを有する組織であること。
下位組織としてのジュニアやユース世代、また、生涯スポーツとしてのシルバー世代、女子チーム・・等々、クラブ内に複数のチームを保有して、地域のラグビーニーズに応えることの出来るクラブであること。
2.リーグ戦のために一定数の芝生グランドを提供できること。
ラグビーは芝生の上でプレーするものであることを再確認し、リーグに対して一定回数以上の芝生グランドの提供ができること。必ずしも自前である必要はないが、行政や企業とのタイアップ、その他あらゆる手段を用いて一つでも多くの芝生グランド作りに貢献する。
3.公認レフリーの養成に努力すること。
ラグビーの普及、強化、発展に、良きレフリーの存在はかけがえのないものである。しかし、良きレフリーは天から降っては来ない。各クラブは自チーム内で出来るだけ多くの公認レフリー(B級以上)を発掘し、養成に努めること。
4.リーグ運営会議を設ける。
リーグ戦を運営するため、グランドの提供、補助役員の手配、その他運営に関する事務を処理するため、「リーグ運営会議」を設置する。各クラブから選出された委員と、クラブ委員会とで連携を保った上でリーグ戦を主体的に運営する。
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クラブトップリーグへの参加は義務ではない。リーグ戦への出場を辞退したチームが出た場合には、下から順次繰り上げる。
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選手権大会(トーナメント戦の部)で優勝しても、トップクラブリーグの理念をクリアーできないクラブはリーグ戦へ加盟することはできない。
<クラブトップリーグ・構成チーム>
Aブロック
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Bブロック
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曼荼羅クラブ
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北海道バーバリアンズ
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タマリバクラブ
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三鷹オールカマーズ
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三洋クラブ
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ピッグノーズ
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A/Bブロックごとにリーグ戦を実施する。
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それぞれの上位2チーム(計4チーム)が決勝トーナメント戦へ出場する。
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各ブロック3位チームは5〜6位順位戦を行い、負ければ選手権の部へ自動降格。勝てば、選手権準優勝チームとチャレンジマッチ。
<予選リーグ・スケジュール> *一部変更になる場合があります。
期日
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種別
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対戦カード
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会場
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キックオフ
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9月4日
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A
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曼荼羅−タマリバ
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三ツ沢
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16:00
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9月26日
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B
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北海道バーバリアンズ−三鷹オールカマーズ
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札幌月寒
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15:00
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10月3日
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A
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曼荼羅−三洋クラブ
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三洋G
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(未定)
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10月3日
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B
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北海道バーバリアンズ−ピッグノーズ
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札幌月寒
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13:00
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10月17日
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B
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三鷹オールカマーズ−ピッグノーズ
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岩崎電気G
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12:30
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10月16日
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A
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タマリバ−三洋クラブ
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善行
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14:30
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<クラブトップリーグ・決勝トーナメント>
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東日本トップクラブリーグ優勝
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11/23
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秩父宮
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11:00
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11/14
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善行
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11/14
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善行
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12:30
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11:00
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Aプロック1位
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Bブロック2位
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Bブロック1位
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Aプロック2位
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3位決定戦
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11/28
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熊谷
12:45
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*5位・6位順位決定戦(11/28・熊谷 11:00)
<トップクラブリーグ・決勝戦>
決勝戦は秩父宮ラグビー場で実施する。初代トップクラブリーグの覇者はどのチームになるのか、興味津々である。
東日本トップクラブリーグ決勝戦
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11月23日(祝) 秩父宮ラグビー場 (11:00キックオフ)
*早慶戦の前座試合で実施。
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東日本クラブ選手権トーナメントの部
関東協会管下17都道県がそれぞれ1枠ずつの権利を持ち、優勝チームは東日本トップクラブリーグの最下位と次年度入れ替わる。準優勝チームは、リーグ戦5位へのチャレンジマッチの権利を獲得する。トップクラブが抜けたことで、どのクラブにも優勝のチャンスが出てきた。優勝というモチベーションの再構築で、大会全体の活性化が期待される。
1.強豪が抜けたことでどのチームにも優勝のチャンス
従来のトップ6チームが「リーグ戦」へ移行したことにより、これまで上位進出を阻まれていた中堅以上の実力を有するクラブに優勝のチャンスが出てきた。すなわち、実力伯仲の接戦が多くなり、トーナメント大会の「負ければ終わり」を勝ち進むことにより、大会全体のレベルアップが期待される。この大会の優勝チームは、次年度トップクラブリーグ入りとなり、準優勝チームはリーグ戦5位チームとのチャレンジマッチの権利を得る。
2.勝ち抜くためには従来以上の運営力が必要
大会は、2〜3回戦と準決勝〜決勝が、各々2日連続で実施される。ということは、運営力がしかりしていないと勝ち残れないことを意味する。単発の1発勝負では勝てるチームであっても、メンバーが15人ぎりぎりのクラブや、運営スタッフがきちんと専属で対応できないクラブは勝ち残れない。その意味で、クラブの運営力が今まで以上に試される。単なる「チーム」ではなく、組織化された「クラブ」だけが勝ち残れる。
3.県の代表チームとして「普及」の責務
出場チームはそれぞれの都道県の代表である。その県を代表して大会へ出場するわけであるから、実力はもちろんのこと、その県のラグビーの普及と強化に責任を持つ団体であることが求められる。単に自分たちだけが楽しんで「後には何も残らない」というわけには参らない。この大会へ出場したことを契機として、大会後はそれぞれの県でクラブラグビーの牽引車としての責務を果たしていただきたい。県の代表クラブが「普及」活動を行うことで、県全体のクラブの底上げとなる。
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